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ブラウンスイス牛について

ブラウンスイス牛をコスモスファーム独自の飼育方法で育てました。

希少なブラウンスイス牛を広大な十勝で育てています

広大な十勝で育てた「ブラウンスイス牛」

スイス原産の牛、ブラウンスイス牛。北海道の肉牛飼育頭数500,000頭ほどのうち、ブラウンスイス牛はおよそ1,200頭。北海道全体の約0.24パーセントほどしかおらず、まさに幻といって良い品種と言えるでしょう。日本ではなかなか食べることができない希少な肉ですが、欧州ではその肉質が高く評価されています。赤身が柔らかいのはもちろんですが、牛肉のうまみ成分である「オレイン酸」は、黒毛和牛と同等レベルの高さです(2014年12月 帯広畜産大学調べ)。また、牛肉独特のにおいが極端に少なく、さっぱりといただけるのも特徴のひとつです。

十勝の厳しい環境のなかで元気に育ちます

牧場は十勝清水町の日高山脈の裾野にあり、きれいな水が流れる場所で、牧場内にも小川が流れています。夏はプラス30度以上、冬はマイナス30度にもなる厳しい環境のなか、コスモスファームのブラウンスイス牛は、北の大地の厳しい自然に鍛えられながら、たくましく元気に育っています。

十勝清水コスモスファーム独自の手法で肥育しています

コスモスファームで育ったブラウンスイス牛は独自の方法で飼育され出荷されます。

1つめの特徴は、微生物やビール糟、自社で栽培した飼料用とうもろこしを配合した、オリジナルの飼料を与えていること。微生物飼料により体内細菌が良好に保たれるため、健康的な牛が育ちます。また、ふんに微生物が混ざるので堆肥の発酵にも役立ちます。牧場独特の臭いも少なく、牛にも人にも快適な生活環境ができあがっているのです。

2つめの特徴は、ストレスを極力与えないように育てていること。「すべては牛のために」という理念のもと、牛に寄りそい話しかけることで、牛の変化を敏感に感じとり、牛たちがいつでも健康でいられる環境をつくりあげています。平成26年10月には、十勝の肉牛牧場としては初の「農場HACCP(ハサップ)」を取得することもできました。

私たち、十勝清水コスモスファームが育てた安心・安全で美味しい牛肉を、ぜひご賞味ください。

ブラウンスイス牛ストーリー

安藤登美子社長

2011年、ホルスタイン牛専業の肥育農家であったコスモスファームに、子牛市場での手違いでブラウンスイス牛が到着しました。ブラウンスイス牛は、ホルスタインと同じ「乳用種」に分類される牛で、日本全国に4,000頭程度しかいないとされる希少種。牛の数が多い十勝地方でもめったに見られない珍しい牛でした。当時の社長、安藤登美子は「返却=殺処分」を哀れに思い、牛を受け入れることにしました。

ブラウンスイス牛を気に入った安藤社長は、たまたま近隣の酪農家にいたオス子牛を導入し3頭に増頭。また、ブラウンスイス牛を飼っている酪農家で構成する「北海道ブラウンスイス牛協議会」に誘われ、肉牛農家として唯一加入しました。酪農家と交流する中で、ブラウンスイス牛のオス牛には経済的な価値がないため、そのほとんどが子牛市場にすら出品されることなく、生後すぐに殺処分されるという事実、そしてそのことで酪農家が心を痛めているという現実を知りました。

希少種であるブラウンスイス牛は、オス牛の安定供給が望まれないことから一般的な肉牛の商流に乗りずらく、牛肉としての社会的認知が全くない状態でした。誰がどこで何頭飼育しているかも把握できない状況の中で、「オス牛がいれば買う」、「仕上がったら売る」、「でも次はいつになるか分からない・・・」では、安定供給を求めがちな大手メーカーや畜産マーケットには好まれないという現実がありました。たとえ育てたとしても、牛肉としての出口がないことから、肉牛農家は誰も好んで飼おうとはしなかったのです。

そんな中、安藤社長は、同協議会の酪農家で生まれたオス牛を、希望があれば全て買い取ることに決め、コスモスファームのブラウンスイス牛は増頭し続けました。一方、当時、牛の唯一の販売先であった地元JAからは、「ブラウンスイス牛の牛肉は市場価値がないため、育ててもJAは買い取らない」と通達を受け、ブラウンスイス牛のお肉はすべて、自社で販売しなければならないことになりました。

当初、安藤社長のツテで地元飲食店にブロック肉を「輸入肉並みの安い値段で」販売。また2013年に開業した自社の飲食店「レストラン風車」(現在は閉店)でも使用するものの、しばらくの間は「よくわからないけど、安い牛肉」という取り扱われ方が続きました。2014年には、牛肉の供給量が販売量を上回り、冷凍庫にはブロック肉の在庫の山がパンパンに詰まっている状況になりました。

2015年から、ようやくブラウンスイス牛のブランディングに着手。自社レストランでのメイン食材を「ここでしか食べられないブラウンスイス牛」に切り替え、牧場直営をアピール。同時に大都市圏での消費拡大を志向し販売方法を模索しました。また、「ノーステック財団」から補助を受け、「とかち財団」、「帯広畜産大学」の協力でブラウンスイス牛の肉質研究を実施。その結果、「うまみ成分の数値が黒毛和牛並みに高いが、和牛より肉質が硬い」ということが分かりました。

肉質研究の結果を受け、「ブラウンスイス牛の肉は精肉よりも加工品に適している」と判断。ブラウンスイス牛の屠畜を委託している北海道チクレンミートの協力を受け、様々な加工品を試作しました。(1)ほぐれているので肉の硬さは関係ない、(2)無添加で製造可能、(3)常温で2年間の賞味期限(災害対策)、(4)すべての部位を余すことなく活用できる(命を無駄にしない)という理由から、加工品のメインをコンビーフにすることを決めました。

こうして「ブラウンスイス牛コンビーフ」は、北海道における「農家コンビーフ」ブランドの第一号として、2015年10月に完成。同年11月には、東武百貨店池袋店での催事に初めて出店しました。その後、金融機関が主催する首都圏の商談会に何度も参加し、卸会社や小売店への販路を拡大。2016年には、地元のデザイン会社に依頼して、食品業界では非常識とされる「青色」のデザイン缶が完成。口コミを中心に販路が拡大し、地元や首都圏の小売店、全国の生協、自社HPでの通販など、香港の高級小売店でも販売されているまでになりました。

これまで受け入れたブラウンスイス牛のオス牛は、コンビーフや他の加工品として全て余すところなく活用され、その命は世の中に還元されてきました。今では「北海道ブラウンスイス牛協議会」のメンバー以外の酪農家からも、オス牛を受け入れてほしいという連絡を受けるまでに知名度が上がり、コスモスファームとして年間50頭以上のブラウンスイス牛を出荷するまでになりました。

誰にも知られず、また「経済的な価値が無い」と生後すぐに殺処分されてきた牛たちの命を、人々に必要とされ喜ばれる命として生まれ変わらせる仕組みができたことは、この事業に関わる全ての人にとって喜ばしいことです。今後、日本では「地場産チーズ」の生産が拡大される中、ブラウンスイス牛の飼養頭数が増えることが予想されますが、オスが生まれると「殺処分」の状況はまだまだ続くと思われます。

十勝清水コスモスファームは、日本全国で生まれるブラウンスイス牛のオス子牛を受け入れ、もっとたくさんの人に喜ばれ、「ブラウンスイス牛のオス牛は、こんなにも価値があるのだ!」と声高に伝えたいと考えています。ともすれば、和牛だけが評価されがちな社会に、牛肉の種類や食べ方の多様性を提案したい。牛種ごとに適した肥育方法、肉質に適した加工品等の出口を模索し、「経済的に合わないから殺処分」という現実を変えていきたい。

これからも大切な牛の命と向き合いながら、皆さんに喜ばれる形で世の中に命を還元し続けます。

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